8月最初の土日、近所で有名なお祭りがありました。太鼓の音が遠くから響いてきて、浴衣姿の子どもたちが笑いながら歩いているのを見かけると、「ああ、夏だなぁ」と心がふわっとほどけるような気持ちになります。
仕事を終え家に帰る途中、運転席で音楽を聞きながら、ぼんやりとハンドルを握っていたその時——
ドンッ!と、突然夜空が光りました。
思わず目を向けたのは、ドアミラーの向こう側。そこに映っていたのは、夜空に咲く大輪の花火。
ミラー越しに見る花火は、どこか幻想的で、現実と夢の境目にいるような不思議な感覚でした。車内の静けさと、遠くで響く花火の音。花火の色が変わるたびに、ミラーの中の世界も少しずつ表情を変えていきます。赤、青、金色…そのたびに、心の奥にしまっていた夏の記憶がそっと呼び起こされるようでした。
信号が変わるまでの少しの間でしたが、花火の音と光が、まるで自分だけに向けて打ち上げられているような気がして、胸の奥がじんわり温かくなりました。
来年はゆっくり花火を見に行きたいですね!
