言語聴覚士(ST = Speech-Language-Hearing Therapist)は全国におよそ4万人しかいません。
言語聴覚士は1997年に国家資格として制定されました。言語聴覚士になるには国家試験に合格して厚生労働大臣から免許を受けなければなりません。毎年1千6百人から2千人程度が合格し、有資格者数は、2018年3月には3万人を超え、2023年3月には4万人近くとなりました。
言語聴覚士とは | 一般社団法人 日本言語聴覚士協会 (japanslht.or.jp)
ちなみに同じリハビリ職の理学療法士(PT = Physical Therapist)は約20万人、作業療法士(OT = Occupational Therapist)は約10万人いるようです。
では、なぜその言語聴覚士を目指すようになったのか?
そのあたりについてお話ししていきたいと思います。
私がまだ幼いころ、父方の祖父が脳の病気で車いす生活となり、言葉にも障害を抱えていました。
当時は、「滑舌の悪い車いすのおじいちゃん」それを当たり前のように思っていましたが、成長するにつれ、障害があることによるハンディキャップを色々と間近で経験してきました。
そのせいか、障害を抱えた方に対して何か関わる仕事がしたいと漠然と考えていたことは覚えています。
高校まではなんとなく家から近いから、とか、友達も行くから、とその場しのぎのような感じで進路を決めてきましたが、高校3年生ともなるとそうはいきません。
大学には行きたかった(キャンパスライフというものにあこがれて…)ですが、毎日部活動で全くと言ってよいほど勉強はしていなかった中、一般入試では大学へいける自信などありませんでした。かといって浪人できるほど金銭に余裕もない、そんな状態でした。
幸いにも内申点が低い状態ではなかったので、指定校推薦で行けるところを探そう、と思い色々と探したところ、「言語聴覚学科」という見慣れない学科を見つけました。
今思えばそれが人生の大きなターニングポイントとなっていたと思います。
長くなったので続きは次回に持ち越します。